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建物を救う仕事

  • 6月20日
  • 読了時間: 2分

とある工務店さんからの依頼でした。


大規模のリフォームを依頼されたが、そもそも建ぺい率や容積率に違反があると銀行から指摘されローンが通らない、とお客さんが困っている。

ローンが通るようにしてほしいことに加えて、この機会に、違法(であろう)な状態のこの家を合法な状態にしてほしい、とお願いされたけれど、どうにかできない?という内容。



調査を進めると、確かに建ぺい率・容積率はオーバーしていました。さらに、建築計画概要書などの記録は残っておらず、無許可で増築された可能性も否定できません。登記簿に記載された面積と現況も一致しておらず、建築当時の事情を知るお施主さんのお祖父様もすでに他界されていました。


大規模な改修を行うには建築確認申請が必要です。しかし、既存建物が法令上の面積を超えているとなると、過去に無許可で増築された可能性も考えられます。

このままでは、単なる違法建築として扱われるおそれがあります。いくつもの対応方法を検討しましたが、違法状態の是正を目的とした確認申請については、民間の指定確認検査機関では受け付けてもらえず、申請は難航しました。

そこで行政(京都市)と何度も協議を重ね、最終的にたどり着いた方針が、


「減築を行い、大規模の模様替えとして建築確認申請を行う」

という方法。


必要な資料を一つひとつ集め、過去の資料を調査・整理し、図面や申請書類を作成。何度も調整を重ねた結果、無事に建築確認申請の許可を得ることができました。


お施主さんはもちろん、ご依頼いただいた工務店さんにも大変喜んでいただきました。

住宅ローンが通らないだけでなく、このままでは工事そのものが進められなかった可能性もあったからです。

完了まで約2か月。簡単な案件ではありませんでしたが、最後まで信頼してお任せくださったお施主さんと工務店さんには、心から感謝しています。


放置されてしまっていたかもしれない一軒の古い家が、行政の確認を経て、安心して住み続けられる建物へと生まれ変わりました。

代々受け継がれてきた大切な住まい。そして、お施主さんにとって生まれ育った家でもあります。

これからも、この場所で安心して暮らし続けていただけることを願っています。



 
 
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